生食主義者のやぶにらみ・犬に与えてはいけない1…穀類

犬の健康のためになる食材は、このサイトで数多く紹介しています。
反対に、害を及ぼす食材についても、生食の観点からチェックしてみることにしました。穀類
犬の食事に穀類が適しているかどうかは、生食を与えるうえでの最大の問題です。
犬と猫は、穀類を食べる生き物として進化してきていないので、不要というのがBARFの考え方です。
小麦畑やトウモロコシ畑で、犬や猫がそれらを食んだり、漁ったりしているのを目撃したことがありますか?と問われると、確かにそんなことはありません。
また、消化器官の長さが草食動物の三分の一しかないとか、栄養学的に不要とか、アレルギーとか、ミネラル欠乏症の元となる玄米のフィチン酸問題とか、穀類を与えてはいけない理由がいくつかあります。炭水化物は、犬も人も、タンパク質や脂肪とならび、大切なエネルギー源ですが、生物学的に最適な犬の食事を標榜するBARFの言葉を借りると、穀類から得られる程度の栄養なら他の生の内蔵やら野菜から十分得られとのことです。
また、穀類から取得するタンパク質は、動物性タンパク質に比べ消化しにくいので、様々な問題/各種免疫疾患の引き金になるので、穀類そのものはいらないという意見もあります。では、ナチュラルダイエット(自然食)をめざす犬の食事に不向きかというと、一概にそうとは言い切れません。オート麦、玄米、小麦などの精白していない穀物には、タンパク質、脂肪、各種ビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。
代表的な穀類に含まれる栄養一覧

穀類の名前 多く含まれる成分
オート麦 カルシウム 鉄分 タンパク質 食物繊維
玄米 食物繊維 カリウム 亜鉛 タンパク質
小麦 糖質 タンパク質
きび ビタミンB群 亜鉛 カルシウム 食物繊維
そば ルチン 食物繊維 タンパク質

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▲栄養価が高いきびは、調理時間が短く、犬の食事に何かと便利。

不要な理由、必要な理由、いろいろありますが、下記の理由によりウチの犬たちには朝食の一部に十分加熱した、ほとんどおかゆ状の穀類を加えて与えています。

1) 犬の祖先たちは、半分消化された状態の穀類や野菜を獲物の腸の中から獲得していた。
2) 穀類を与えることで、栄養の片寄りを防ぎ、含有する栄養が有効に機能して、バランスのよい食事になる。
例えば、炭水化物がまったく得られないと、グリコーゲンとして肝臓に蓄えられないため、タンパク質と脂肪がエネルギー源として使われ、代謝の調整ができず、免疫系が弱体化する。
3) 中型犬クラスでも、多頭飼いになると生肉・生骨・野菜だけでは経済的な負担が大きいので、少量の穀類を与えて”食事のかさ”を増やすことにより費用効率がよくなる。

 

害を及ぼす食品について述べるつもりが、結局、穀類は犬の食事には欠かせない食品ということになってしまいました。

要は量の問題だと思います。もちろん大量に与えるのはNGです。また、少量でも同じものばかり慢性的に与えないよう犬の個体差や体質を考えながら、酸性とアルカリ性のバランスを考慮しつつ穀類の種類や組み合わせを変えて毎回2種以上与えると栄養効率が強化されるといわれています。

補足
癌の治療中の犬には、穀類は与えられません。腫瘍はエネルギー源として炭水化物を必要としています。そのため、癌の食事療法では、高タンパク質、低炭水化物が基本となり。炭水化物は極力カットします。

 

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