イヌの食事ガイド・レビュー




イヌの食事ガイド


表紙

リチャード・H・ピトケアン(著)
青木多香子(訳)
¥1,785

ペットととホリスティックに暮らす

著者のDr.ピトケアンには、「イヌの食事ガイド」、「イヌのライフスタイル」、「イヌの健康ガイド」という、犬たちとホリスティックに暮らすシリーズ3部作があります。いずれも犬の健康を真剣に考えた良書です。とりわけ、本書「イヌの食事ガイド」は、初版が出てから10年以上にもなる決して新しくはない著作ですが、ベーシックな食材の解説であるが故に、内容は古さを感じさせません。
人もペットも健康の基本は食事から!と、粗悪なフードに警鐘を鳴らしつつ、安全な食品/食材の選び方から自然食の作り方まで、詳しく解説されています。

実践編では、愛犬のためのおいしくてバランスの良いさまざまなレシピが紹介されていますが、豆類を多用することと、ほとんどのレシピがAAFCO(アメリカ飼料検査官協会)の基準を超えるように考慮されていることが特徴です。
さらに、新しい食事への切り替え方や、ベジタリアンの犬など、特殊なニーズを持つ犬のための食事にも多くのページが割かれています。また、生食派の人からは異論が出そうですが、狩猟していた頃の犬の祖先と現代の飼いならされたペットのニーズは違うということで、新鮮な生肉に限らず調理する場合でも、代用できる食品が必ず併記されています。

これから手作り食を始めようとお考えの方とっては、犬の食事の基本を押さえておくために、数ある犬の手作り食本の先駆けともいえる本書を、ぜひ一読することをおすすめします。

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