生食主義者のやぶにらみ・犬に与えてはいけない…2:ニンニク/ガーリック

ハインツ小体性貧血症という疾患は、ネギ中毒とも呼ばれ、主な原因はタマネギ摂取によるものです。タマネギはチョコレートともに、犬たちに与えてはいけない2大食材の一つで、絶対アウトというのは犬の飼い主さんなら常識でしょう。

血液中の赤血球が破壊されることで起きるこの貧血は、タマネギそのものでなくても、タマネギやタマネギのエキスを使ったハンバーグやスープ、カレー、すきやきなどでも起きると言われています。

では、同じユリ科の仲間のニンニク/ガーリックはどうでしょうか?

Garlic
効能から先に言うと、ニンニクには比較的知られている寄生虫の駆除作用や抗菌作用による感染症の治療効果に加え、下記の働きがあります。

●血中のコレステロール値を下げ、動脈硬化を予防します。その結果、脳梗塞、脳卒中、心筋梗塞、狭心症などの、いわゆる血管病の発症を抑えます。

●免疫系を活性化させる作用があり、ウィルスや発ガン物質を排除する働きが期待できます。

●慢性気管支炎、咳、白癬、発熱、皮膚病、糖尿病の治療、管理にも優れています。

また栄養的にも、ニンニクの治癒力の元締めの揮発性オイル・アリシンをはじめとする何十種類ものすばらしい薬効成分が含まれています。

それほど薬効に優れているなら、毎日でもニンニクを与えたくなりますが、ここから先が与えてはいけない食品の2番めに登場させた理由です。

与える量が多すぎたり長期にわたると、冒頭に述べたように、血液中の赤血球が破壊され「溶血性貧血」を引き起こす可能性があります。これは死に至る危険がある血液疾患です。

しかし、ほんの少量なら、免疫促進、血栓予防のために毎日与えても害はないという獣医師もいない訳ではありません。また、先の治療目的以外に、単に健康維持を目指すのであれば控えるべきという専門家もいます。

与える場合、推奨される方法は下記の通りです。

胃壁に刺激を与えるので生の経口摂取はなるべくやめ、1週間に数回、粉末を犬の食事量450gに対して0.5~1g程度にします。

適量投与なら犬たちの健康管理には有益ですが、与え過ぎは絶対NGです。

追記:
アメリカの著名なハーバリスト、ティルフォード夫妻による生食主義者のためのハーブの教科書「ペットのためのハーブ大百科」をチェックしたところ、利用法に関する下記の注意がありました。

「ガーリックの揮発性オイルは強力で、濃縮液を皮膚に塗ると激しい炎症を起こす可能性があるので、必ず希釈してから使うこと。」

「子犬は生まれて6~8週間は、体内で新しい赤血球を作ることができません。犬が生まれたときに持っている赤血球は、全て成長に必要なものです。ですから、生まれたての子犬にはガーリックの入ってる食事は与えないようにします。」

 

ハインツ小体性貧血症という疾患は、ネギ中毒とも呼ばれ、主な原因はタマネギ摂取によるものです。タマネギはチョコレートともに、犬たちに与えてはいけない2大食材の一つで、絶対アウトというのは犬の飼い主さんなら常識でしょう。

血液中の赤血球が破壊されることで起きるこの貧血は、タマネギそのものでなくても、タマネギやタマネギのエキスを使ったハンバーグやスープ、カレー、すきやきなどでも起きると言われています。

では、同じユリ科の仲間のニンニク/ガーリックはどうでしょうか?

Garlic
効能から先に言うと、ニンニクには比較的知られている寄生虫の駆除作用や抗菌作用による感染症の治療効果に加え、下記の働きがあります。

●血中のコレステロール値を下げ、動脈硬化を予防します。その結果、脳梗塞、脳卒中、心筋梗塞、狭心症などの、いわゆる血管病の発症を抑えます。

●免疫系を活性化させる作用があり、ウィルスや発ガン物質を排除する働きが期待できます。

●慢性気管支炎、咳、白癬、発熱、皮膚病、糖尿病の治療、管理にも優れています。

また栄養的にも、ニンニクの治癒力の元締めの揮発性オイル・アリシンをはじめとする何十種類ものすばらしい薬効成分が含まれています。

それほど薬効に優れているなら、毎日でもニンニクを与えたくなりますが、ここから先が与えてはいけない食品の2番めに登場させた理由です。

与える量が多すぎたり長期にわたると、冒頭に述べたように、血液中の赤血球が破壊され「溶血性貧血」を引き起こす可能性があります。これは死に至る危険がある血液疾患です。

しかし、ほんの少量なら、免疫促進、血栓予防のために毎日与えても害はないという獣医師もいない訳ではありません。また、先の治療目的以外に、単に健康維持を目指すのであれば控えるべきという専門家もいます。

与える場合、推奨される方法は下記の通りです。

胃壁に刺激を与えるので生の経口摂取はなるべくやめ、1週間に数回、粉末を犬の食事量450gに対して0.5~1g程度にします。

適量投与なら犬たちの健康管理には有益ですが、与え過ぎは絶対NGです。

追記:
アメリカの著名なハーバリスト、ティルフォード夫妻による生食主義者のためのハーブの教科書「ペットのためのハーブ大百科」をチェックしたところ、利用法に関する下記の注意がありました。

「ガーリックの揮発性オイルは強力で、濃縮液を皮膚に塗ると激しい炎症を起こす可能性があるので、必ず希釈してから使うこと。」

「子犬は生まれて6~8週間は、体内で新しい赤血球を作ることができません。犬が生まれたときに持っている赤血球は、全て成長に必要なものです。ですから、生まれたての子犬にはガーリックの入ってる食事は与えないようにします。」


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